ご覧頂きありがとうございます。韓国ドラマ大好きタコリです。
双子の姉妹。顔はそっくり、人生はまったく違う。
韓国ドラマ「未知のソウル」では、パク・ボヨンが姉ユ・ミレと妹ユ・ミジという対称的な双子を一人二役で熱演します。
「見えるもの」と「見えないもの」のギャップ、「私」と「もう一人」の狭間で揺れる心、「選択」が人生に与える影響。
そんな静かだけれど深いテーマが、1話目から鮮烈に刻まれています。
姉妹それぞれの視点で描かれる日常と闇、そして繋がり。人生の未知数=“ソウル(Seoul)”で、二人が見つけるものとは。
日本では現在、Netflixで独占配信中のドラマです。
それぞれの心の傷を描いた繊細なストーリーで何度も涙腺が緩んでしまいました。
この記事では、作品情報・キャスト・あらすじ・見どころ・そして名シーンまでを徹底的に紹介していきます。
「未知のソウル」とは?初回視聴で感じた印象
1話を見た瞬間、まず感じたのは静かな違和感と圧倒的な没入感!
どこか現実のようで、夢の中を歩いているような不思議な空気が流れていて、思わず息を潜めて見入ってしまいました。
物語は、性格も環境も正反対の双子の姉妹・ミレとミジが、ある出来事をきっかけに人生を“入れ替える”ところから始まります。
一見すると、よくある入れ替わりドラマのように思えますが、本作の魅力はその「静けさ」と「現実味」にあります。
派手な展開よりも、心の奥底に潜む孤独や、選ばなかった人生への渇望を丁寧に描いている点が印象的でした。
そして何よりも、パク・ボヨンの演技力。
彼女が演じるミレとミジは、外見こそ同じでも、まるで別人のように雰囲気が異なります。
ミレの冷静さと、ミジの素朴さ。そのわずかな視線や声色の違いから、双子それぞれの“生きてきた重み”が伝わってくるのです。
人生において、どんな選択をしても“もう一つの自分”が存在する。
そんな哲学的なテーマを、静かな映像美と繊細な心理描写で見せてくれるのが「未知のソウル」だと思います。
「未知のソウル」の基本情報
■原題 미지의 서울
■公開年 2025年
■国 韓国
■話数 全12話
■配信サイト Netflix
キャストと登場人物の魅力(相関図あり)
静かな空気感の中で複雑に絡み合う登場人物たち。
それぞれが抱える痛みや過去が交差することで、物語は思いがけない方向へと進んでいきます。


ユ・ミジ

ユ・ミレ
パク・ボヨン(ユ・ミジ役/ユ・ミレ役)
本作で一人二役という難しい挑戦をしたパク・ボヨン。
都会で生きるキャリアウーマンの姉・ユ・ミレと、地方で穏やかな生活を送る妹・ユ・ミジ。正反対の人生を歩む双子を、表情と空気感の差で見事に演じ分けています。
ミレは理想と現実の狭間で疲弊し、常に冷静で完璧を装う女性。
一方のミジは、周囲の人に優しく寄り添う、どこか幼さを残した純粋な女性。
同じ顔を持つ二人が“入れ替わる”ことで、見えていなかった自分の心の傷や、本当の幸せの形に気づいていく姿が感動的です。
パク・ボヨンは、ミレの張り詰めた瞳とミジの柔らかな微笑を巧みに演じ分け、まるで別人のよう。
その繊細な表現は、まさに“女優・パク・ボヨンの真骨頂”ともいえる圧巻の演技です。
出演ドラマ
「力の強い女 ト・ボンスン」
「ああ、私の幽霊さま」

パク・ジニョン(イ・ホス役)
双子姉妹の運命に深く関わる青年・イ・ホスを演じるのは、GOT7のメンバーでもあり俳優としても高く評価されているパク・ジニョン。
冷静沈着な中に優しさを秘めたキャラクターで、ミレにとってはビジネスパートナー、ミジにとっては心を揺さぶる存在として描かれます。
彼の持つ静かなカリスマ性と誠実な雰囲気が、ドラマ全体のトーンに深みを与え、感情のバランスを取る重要な人物として物語を支えています。
パ
ク・ジニョンのまっすぐな視線は、登場シーンごとに“このドラマに真実味を与えている”と言っても過言ではありません。
出演ドラマ
「悪魔判事」
「ユミの細胞たち」

リュ・ギョンス(ハン・セジン役)
どこか掴みどころのないキャラクター、ハン・セジンを演じるのはリュ・ギョンス。
過去の出来事により心に闇を抱えながらも、双子の人生に意外な形で関わっていくキーパーソンです。
リュ・ギョンスは「梨泰院クラス」や「地獄が呼んでいる」でも独特な存在感を放ってきましたが、本作ではその“何を考えているのかわからない不安定さ”が見事にハマっています。
物語が進むにつれて、彼の視点から見える“もう一つの真実”が浮かび上がってくる。そんな深みのあるキャラクターです。
出演ドラマ
「梨泰院クラス」
「グリッチ -青い閃光の記憶-」
【その他のキャスト】
ウォン·ミギョン・・・キム・ロサ役
イム·チョルス・・・イ·ジョング役
ユ·ユジン・・・パク·チユン役
ムン·ドンヒョク・・・ソン·ギョング役
あらすじとみどころ

都会と地方、光と影。それぞれ違う人生を歩んできた双子の姉妹。
自由奔放な妹ミジと、冷静で几帳面な姉ミレ。
姉のミレ(パク・ボヨン)は、ソウルの大手企業で働くキャリアウーマン。
完璧主義で、誰にも弱みを見せない彼女は、華やかな生活の裏で常に孤独を感じていました。
一方の妹ミジ(パク・ボヨン)は、表向きは明るく見えるミジだが、心には傷を抱えており、息苦しさを感じながら毎日を過ごしていた。、誰かに頼られることを生きがいにしている心優しい女性です。
一見正反対に見える2人は、ある日人生を“交換する”という大胆な選択をする。
それぞれが“もう一人の自分”として生き始めた瞬間、思いもよらぬ秘密と真実が次々と明らかになっていきます。
物語は、ただの“入れ替わり”の面白さだけにとどまらず「自分らしく生きるとは何か」を問いかけてきます。
人間関係のプレッシャー、世間の期待、自分を追い詰める完璧主義など。
どこかで自分自身を見失いかけたすべての人に、「立ち止まって、自分にやさしくなっていいんだよ」とそっと教えてくれるそんな優しい物語です。
見どころ1:パク・ボヨンの圧巻の一人二役
最大の見どころは、やはりパク・ボヨンの演技。
同じ顔を持つ姉妹ながら、まったく異なる雰囲気と内面を持つ二人を、仕草や声のトーンで完璧に演じ分けています。
特に、入れ替わった後に“他人の人生を生きる”瞬間の表情の変化は鳥肌もの。
どちらが本当のミジで、どちらがミレなのか、次第に分からなくなっていく不思議な感覚に引き込まれます。
姉妹の微妙な心の違いや成長を、表情・口調・仕草ひとつで丁寧に描き分けており、彼女の演技力の高さが際立ちます。
見どころ2:ホスの落ち着いた雰囲気も魅力的

ミレを演じるミジの前に現れる高校の同級生ホスは、言葉少ないながらも静かに寄り添う存在。恋愛だけではなく「誰かがそばにいること」の大切さを教えてくれる癒しのキャラクターです。
見どころ3:テーマは「もう一つの自分」
本作の根底に流れるテーマは、“もし別の人生を選んでいたら”。
仕事・家族・恋愛・孤独。人生のあらゆる選択の中で、誰もが一度は想像する「もしもの自分」。
その幻想を現実にしてしまった姉妹の姿は、私たち自身の中にもある“もう一人の自分”を映し出しているようです。
「未知のソウル」を見た感想

一言でいうならパク・ボヨンの一人二役でとどまらず、“1人4役”とも言える多彩な演技にまず圧倒されました!
派手な展開や事件があるわけではないのに、観終わったあと、胸の奥にずっと残るような不思議な余韻がありました。
パク・ボヨンが演じるミジとミレ。
どちらも彼女なのに、まるで別人のように感じられる繊細な演技が本当に見事です。
ミジとミレの性格だけでなく、切り替わる小さな癖や雰囲気も完璧に演じ分けており、映像からもキャラの違いが伝わってきます。
姉妹が入れ替わることで浮き彫りになるのは、「他人の人生を羨むことの虚しさ」と「自分自身を受け入れる強さ」。
どちらが幸せなのか、何が正しいのか。
映像もとても美しく、ソウルの都会的な夜景と、地方の穏やかな風景のコントラストが姉妹の心情を代弁しているよう。
ラストに近づくにつれて、過去の痛みと向き合う二人の姿に涙が止まりませんでした。
物語は自己肯定や癒しなどの、現代的な“再生の物語”。
姉妹それぞれが抱える苦悩に共感しながら、自分を取り戻していく過程が気になり一気に観進めました。
また、パク・ジニョン演じるホスとの静かでじんわりくる恋愛も大きな癒しで、こちらまで純粋な気持ちにさせてくれました。
印象に残った名シーンやセリフ

●ミジを癒すおばあちゃんの存在
ミジが引きこもりだった頃、「心が病んでいる、悔やんでいる」と言うミジに、おばあちゃんが言う。
「何を悔やんでいるの?昨日は終わったし、明日はまだ先なのに。」
「私はゴミみたい」と泣くミジに、「ライオンに出くわしたシカが逃げたらゴミかい?それも生きるためでしょ。」
こんな励ましの言葉って素敵だなと思いました。
おばあちゃんが優しすぎて、私まで泣いちゃいました。

●「未知のソウル」の映像技術に感動
双子のストーリーなので、同じ画面に2人が映るシーンもたくさんあるのですが、すごく自然で本当にパク・ボヨンが2人いるのでは?と疑うほどに感動しました。
どうしても1人2役となると、映像に不自然さが出たりして気になってしまうのですがこのドラマではまったく気にならずストーリーに集中ができました。
素晴らしいの一言です。
●欲を言えば・・・・
全12話と韓国ドラマにしては少ない話数だったので、終盤のほうがちょっぴり駆け足に感じました。
もう少しじっくり2人の成長と、ホスとの恋模様を観察したかったのが本音・・。
面白かったが故にもう少し観たい!と思わせてくれたドラマですね。
どんな人におすすめ?
「未知のソウル」は、静かで深い人間ドラマが好きな方に強くおすすめしたい作品です。
派手なアクションや恋愛要素は少ないものの、登場人物の“心の揺れ”を丁寧に描いているので、心の奥に響くドラマを求めている人にはぴったり。
特におすすめしたいのは、次のような人です。
・自分を見つめ直したいときに観たい人
「誰かのように生きたい」と思う瞬間は、誰にでもあります。
けれどこの作品は、“他人の人生を羨むより、自分を生きる勇気を持ってほしい”というメッセージを静かに届けてくれます。
人生の岐路に立っている人、今の自分に自信が持てない人には、心を優しく照らすような時間になるはずです。
・姉妹・家族の関係に共感する人
双子という特別な絆を持ちながらも、互いに理解し合えないもどかしさ。
それでも“離れても繋がっている”という家族の温かさが、じんわりと伝わってきます。
家族関係に悩んでいる人や、誰かとすれ違っている人には、共感できる場面がたくさんあるでしょう。
・パク・ボヨンの演技をじっくり堪能したい人
本作の最大の見どころは、やはりパク・ボヨンの一人二役。
優しくて繊細な姉・ミジと、完璧に見えて心が空っぽな妹・ミレ。
表情や声のトーン、まなざしの動かし方ひとつで、まったく別の人物として生きているのが本当に圧巻です。彼女の新たな魅力を感じたい人には、ぜひ観てほしい作品です。
総合評価・おすすめ度
おすすめ度:80%
作品を観た私からの総合評価はこちら。
| 項目 | 評価 |
| キュンキュン指数 | |
| 涙ちょちょぎれ指数 | |
| アクション指数 | |
| クスっとお笑い指数 | |
| ドロドロ指数 |
切なさと感動のバランスがとても心地よい作品でした。もう一度、おかわりしたらまた違った視点で観ることができて面白いかなと思ってます!
「未知のソウル」を視聴できるVODは?
2025年11月現在、「未知のソウル」を視聴できる配信サービスをご紹介します。
■Netflix(ネットフリックス)
独占配信中
迷いや痛みを抱えた人たちの再出発を、パク・ボヨンと共に優しく見守ってみませんか?Netflixで今すぐチェックを!
本ページの情報は2025年11月時点のものです。
最新の配信状況は各配信サイトにてご確認ください。
まとめ

韓国ドラマ「未知のソウル」は、静かな映像美と繊細な感情描写が心に残る、ヒューマンヒーリングドラマです。
パク・ボヨンが一人二役で演じる双子の姉妹「ミジ」と「ミレ」を通して、“他人の人生を羨むこと”と“自分の人生を生きること”の本当の意味を問いかけます。
どちらも幸せを求めながら、互いの存在を羨み、そして気づく。
「私は私のままでいい」というメッセージが、観る人の胸に静かに響くはず。
特に、パク・ボヨンの表現力の深さと、パク・ジニョン(GOT7)の優しい存在感が絶妙に調和しており、心の奥に優しく残る余韻を感じさせてくれます。
派手さよりも“心の変化”を丁寧に描く物語が好きな人には、きっと忘れられない一本になるでしょう!




